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自動計量コーヒーミルHAKARUの性能は?【飲み比べて検証】

  • 投稿日:2023.04.11

重量感知式コーヒーグラインダーHAKARUの購入を検討している方の中には「価格が安いから味が不安」「HAKARUで挽いた豆で淹れたコーヒーはどうなのか?」「他のグラインダーと比較して味は変わるのか?」などが気になっている方も多いのではないでしょうか。本記事では「重量感知式コーヒーグラインダーHAKARU」と「KalitaナイスカットG」のそれぞれでコーヒーを淹れて、比較検証をした結果についてご紹介します。購入を検討中の方は、重量感知式コーヒーグラインダーHAKARUの実力を判断するためにもぜひ最後まで読んでみてください。

重量感知式コーヒーグラインダーHAKARUとは?

重量感知式コーヒーグラインダーHAKARUは、ライソン株式会社が2023年1月16日(月)に発売した家庭向けの電動コーヒーグラインダーです。

最大の特徴はあらかじめ挽きたいコーヒー豆の量を設定しておくと、スタートボタンを押すだけで設定値のコーヒー豆を挽いてくれる点です。

その他にも挽き目を無段階で調整できたり、一度に最大60gまで挽けたりなど、さまざまな機能を備えています。

販売価格は27,280円(税込)となっており、高性能でありながらお手頃な価格で購入できます。

KalitaナイスカットGとは?

ナイスカットGは、コーヒーメーカーとして有名なKalita株式会社が販売している家庭用のコーヒーグラインダーです。

現在は生産が終了してしまっているモデルですが、プロのバリスタからも愛されているモデルであり、実際に喫茶店や小さなカフェで使用している方もいます。

業務用グラインダーから一般家庭用にダウンサイジングして作られたモデルのため、挽いた豆の挽き目精度もよく、レベルは高いといえるでしょう。

価格は39,000円ほどで、重量感知式コーヒーグラインダーHAKARUの27,280円と比較して約2倍ほどです。

検証の準備・条件

「重量感知式コーヒーグラインダーHAKARU」と「KalitaナイスカットG」2つのグラインダーによる違いを比較検証するにあたって準備したものと条件についてご紹介します。

使用する機器
今回使用する機器は以下の5点です。

1.電動コーヒーミル
・重量感知式コーヒーグラインダーHAKARU
・KalitaナイスカットG

2,ドリッパー(ペーパーフィルター)
・ハリオV60
・ハリオのペーパーフィルター

3.サーバー
・KINTOのコーヒーサーバー
4.スケーラー
・TIMEMOREのスケール
5.電子ケトル
・山善の電気ケトル

比較する際に機器による違いが出ないよう、グラインダー以外は同じ機器を使用しています。

抽出レシピ

今回はコーヒー豆16gに対してお湯240mlで抽出しています。

抽出レシピは以下の通りです。

・1投目:全体をむらすようにお湯を40ml注ぎ、40秒まで待つ
・2投目:お湯を100mlまで注ぎ、1分20秒まで待つ
・3投目:お湯を170mlまで注ぎ、1分50秒まで待つ
・4投目:お湯を240mlまで注ぎ、落ち切るのを待つ

コーヒー豆は浅煎りのニカラグアを中粗挽きに挽いて使用し、お湯の温度は90度、抽出時間は2分30秒〜2分45秒です。

豆の挽き目は、それぞれのグラインダーを

●KalitaナイスカットG:ダイヤル4
●重量感知式珈琲グラインダー:メモリ12

に合わせて中粗挽きになるように挽いています。

挽いた豆の見た目は、以下の画像を参考にしてください。

検証する内容

今回比較検証するのは、以下の3項目についてです。

●見た目
●香り
●味わい

「重量感知式コーヒーグラインダーHAKARU」と「KalitaナイスカットG」のグラインダーで挽いた豆ごとに、3つの項目がどう違うのかを評価します。

ただし、味覚や嗅覚、視覚での評価になるため、感じ方による個人差は多少あるかもしれませんのでご理解ください。

検証した結果

重量感知式コーヒーグラインダーHAKARUとKalitaナイスカットGを使って以下3点について比較検証しました。

​​1.見た目
2.香り
3.味わい

それぞれの検証結果をみていきましょう

1.見た目

左がKalitaナイスカットGで挽いた豆で淹れたコーヒーで、右が重量感知式コーヒーグラインダーHAKARUで挽いた豆で淹れたコーヒーです。

液体の色を見る限りでは、大きな違いはわかりませんでした。そのため、見た目の違いはないと判断します。

2.香り

香りに関しては、どちらで淹れたコーヒーに関してもニカラグアの特徴的な柑橘系で華やかな香りを感じられました。

どちらか一方だけの香りが強い、香りが弱いなどは感じられなかったため、香りに関しても違いはないと判断します。

3.味わい

液体の温度が高いときには、味わいに差は感じませんでした。

しかし、コーヒーの液体温度が下がると、重量感知式コーヒーグラインダーHAKARUで挽いた方がKalitaナイスカットGと比べて、少しだけ雑味を感じた印象です。

挽いた豆を見ると重量感知式コーヒーグラインダーHAKARUの方が粒度のばらつきが大きいため、粒度の均一性が影響しているのかもしれません。

重量感知式コーヒーグラインダーHAKARUでコーヒー豆を挽いたときの均一性については、以下の記事で詳しく紹介しています。
2.重量感知識コーヒーグラインダー HAKARUの製品を徹底レビュー

まとめ:重量感知式コーヒーグラインダーHAKARUで十分に美味しいコーヒーが飲める!

実際に「重量感知式コーヒーグラインダーHAKARU」と「KalitaナイスカットG」でコーヒー豆を挽き、比較検証をしてみました。

重量感知式コーヒーグラインダーHAKARUで挽いた方は、液体温度が下がったときに少しだけ雑味を感じたものの、価格が2倍ほどのKalitaナイスカットGと比較しても劣らない製品です。

一般的にコーヒーグラインダーの価格は、性能に比例して高くなっています。しかし、はじめから高額なグラインダーを買うのには抵抗がある方は多いでしょう。

そのため、入門として電動グラインダーの購入を検討中の方は「重量感知式コーヒーグラインダーHAKARU」を購入するのがおすすめです。

重量感知式コーヒーグラインダーの詳細はこちら

 岡田 滉平

岡田 滉平

はじめまして、バリスタ兼Webライターの岡田です。

現在はカフェでバリスタをしながら、自分のコーヒーブランドを運営しています。(イベント出店やオーダーメイドのブレンド豆をEC販売)

実務経験や資格取得の際に学んだ知識を活かして、コーヒー記事の執筆やコーヒーメディアの監修も行っています。

取得資格
SFCA認定コーヒーソムリエ/JCQA認定コーヒーインストラクター3級/日本創芸学院認定コーヒーコーディネーター/食品衛生責任者