コーヒー豆の焙煎度8段階【味わい・タイミング】
コーヒー豆の焙煎度は、細かく分けると8段階あります。各段階の味わい・煎り止めタイミングは、以下のとおりです。
焙煎の段階 | 味わい | 煎り止めのタイミング |
---|---|---|
ライトロースト | 酸味が強く、苦味はほとんどない。 | ハゼの前 |
シナモンロースト | 豆の特徴的な酸味を感じられる。苦味はあまりない。 | 1ハゼのピーク |
ミディアムロースト | 酸味が中心だが、苦味も出始める。 | 1ハゼの終わり |
ハイロースト | 酸味と苦味のバランスが取れている。甘味も感じられる。 | 2ハゼの前 |
シティロースト | 酸味が抑えられて、コクが出始める。 | 2ハゼの始まり |
フルシティロースト | 酸味はほとんど感じられず、苦味とコクが中心。 | 2ハゼのピーク |
フレンチロースト | 苦味とコクが強調される。ミルクとの相性が良い。 | 2ハゼの終わり |
イタリアンロースト | 苦味が強い。焦げたような香味も感じられる。 | 2ハゼの後 |
コーヒーが最もおいしくなる焙煎のタイミング
コーヒー豆は産地やエリアによって、豆の大きさや含水量が異なります。したがって、まめごとにおいしくなる焙煎のタイミングが違うのです。
以前、見知りの焙煎士さんが「豆ごとにスイートポイントがある」と仰っていました。スイートポイントとは、焙煎の香りが甘くなるポイントのことです。
焙煎の匂いによく注意していると、あるタイミングで甘い香りがしてきます。理論的に説明することもできますが、まずは、このスイートポイントを探ると良いでしょう。
コーヒー焙煎のタイミングに関するQ&A
最後に、コーヒー焙煎のタイミングに関するよくある質問に回答します。以下の悩みを抱えている方は、ぜひ参考にして取り入れてみてくださいね。
ハゼのタイミングで味は変わる?
火の強さによって、ハゼのタイミングが前後することがあります。ハゼのタイミングが遅いと比較的平坦な味になり、早過ぎると渋味の残ったような味わいになりやすいです。
1ハゼが10〜15分で来るくらいがちょうど良いといわれています。10〜15分に1ハゼがくるように、火加減を調整してみてください。
産地ごとのベストな焙煎度合いは?
各生産地のコーヒーが、最もおいしくなるタイミングは以下になります。
● ブラジル:ハイロースト
● ブルーマウンテン:ミディアムロースト〜ハイロースト
● マンデリン:フルシティロースト
● グアテマラ:シティロースト
● コロンビア:シティロースト〜フルシティロースト
出典:田口護「田口護の珈琲大全」
タイミングを見極めておいしいコーヒーを焙煎しよう
好みのコーヒーになるかどうかは、焙煎のタイミングでほとんど決まってしまいます。
まずは、あなたの好みのコーヒーはどの焙煎度の段階なのかを把握しておきましょう。その上で、その焙煎度になるタイミングで煎り止めできるように練習してみてください。
焙煎のタイミングを合わせるのが難しいという方には、自動で焙煎してくれる家庭用焙煎機がおすすめです。以下の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてください。
今野直倫
放浪のバリスタ兼WEBライター。
JSFCAコーヒーソムリエ・食品衛生責任者・飲食営業許可取得。
全国各地でカフェを開催。
自家焙煎のコーヒーを焼きたて、挽きたて、淹れたてにこだわって、
お客さんの目の前で一杯一杯ハンドドリップ抽出。
コーヒーの知見を活かしてWEBライターとしても活動中。
自家焙煎やお家カフェの楽しみ方や、役に立つコーヒーの知識をお届けします。