中国生豆「雲南シモン」の特徴
中国産の「雲南シモン」は、ミャンマー、ラオス、ベトナムに隣接しているシモン地区で作られる中国グルメコーヒーの基準となるコーヒー豆です。
標高1,300m~1,500mの山岳地帯、独特な地理環境と天候、激しい昼夜の温度差、赤土の土壌はコーヒー栽培にぴったりの条件で、コーヒー栽培に自然の恵みが活かされています。
完熟した赤い実だけを丁寧に手摘み採集し、清流を利用して水洗処理によって精製、筵の上で天日乾燥されるコーヒー豆は、最終工程まで地面に着くことがありません。
中国生豆「雲南シモン」の自家焙煎手順
お家でコーヒー豆を焙煎する手順は、以下の通りです。
ハンドピックで生豆を選別する
焙煎前にはハンドピックで欠点豆を取り除いておくと、自家焙煎コーヒーをより美味しく楽しむことができます。
なぜなら、形の異なった豆によって焙煎にムラができたり、悪くなった豆によって風味が損なわれたりするからです。
一般的な欠点豆の混入率が20%程度なのに対して、今回の雲南シモンの欠点豆は15%程度です。一般的なコーヒー豆よりも、欠点豆は少なめだといえるでしょう。
ホームロースター RT-01で焙煎する
焙煎にはホームロースター RT-01を使います。
1. 生豆の量を計る(40〜60g)
2. 生豆を本体に入れる
3. 電源を入れてボタンを押す(MEDI[中煎り]/DARK[深煎り])
4. 約20分で焙煎から冷却まで完了
通常、手回し焙煎機や手網焙煎機では焙煎後にうちわやドライヤーで冷却する必要がありますが、ホームロースター RT-01では冷却まで自動で行われます。
火傷に気をつけて焙煎機から取り出せば、すぐに焙煎したてを飲むことができます。
MEDIの設定で焙煎した雲南シモンはこれくらいの色合いになります。
DARKの設定で焙煎した雲南シモンはこれくらいの色合いになります。
焙煎した豆を密閉容器に入れて保存する
焙煎した豆は粗熱を取ったら、密閉できる容器に入れて保存しておきましょう。
また、冷暗所で保管することもコーヒー豆を美味しく保つコツです。
自家焙煎中国生豆「雲南シモン」の味わい
焙煎した雲南シモンを、ハンドドリップで淹れて実際に飲んでみました。
MEDIの設定で焙煎した雲南シモンの味わい
MEDIの設定で焙煎した雲南シモンは、しっかりした苦味と香ばしさが特徴。嫌な渋みやえぐみは一切なく、クリアですっきりした飲み心地です。爽やかなキレのある苦味と、口の中に広がる香ばしい香りを楽しむことができるでしょう。
DARKの設定で焙煎した雲南シモンの味わい
DARKの設定で焙煎した雲南シモンは、しっかりした苦味とコクが特徴。コーヒーらしい苦味がしっかりと感じられ、濃厚なコクが口の中に残ります。しっかりした味わいなので、ミルクを入れてカフェオレにしても美味しいでしょう。
まとめ
雲南シモンのおすすめの焙煎度合いはDARKです。アジアのコーヒーらしいしっかりした苦味と濃厚なコクが楽しめます。ミルクアレンジのコーヒーやアイスコーヒーとして飲むのにもぴったりの焙煎度です。
今野直倫
放浪のバリスタ兼WEBライター。
JSFCAコーヒーソムリエ・食品衛生責任者・飲食営業許可取得。
全国各地でカフェを開催。
自家焙煎のコーヒーを焼きたて、挽きたて、淹れたてにこだわって、
お客さんの目の前で一杯一杯ハンドドリップ抽出。
コーヒーの知見を活かしてWEBライターとしても活動中。
自家焙煎やお家カフェの楽しみ方や、役に立つコーヒーの知識をお届けします。