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ベトナム産「エバーグリーン SC18」自家焙煎レビュー

  • 投稿日:2020.06.10

本記事は、ベトナム産「エバーグリーン SC18」を家庭で焙煎し、味わった様子を紹介しています。自家焙煎や各国の珈琲豆の特徴を知りたいという方は、参考にしてみてください。尚、焙煎機は、ライソンのホームロースターRT-01を使用し、HARIO V60にてペーパードリップで淹れました。

ベトナム産「エバーグリーンSC18」の特徴

ベトナムといえば、苦い珈琲と甘いミルクのイメージがあるかもしれません。
それは、ベトナムの珈琲豆の多くが、”ロブスタ種”という苦みなどのクセが強い特徴を持った種類なのです。そのため、ベトナムコーヒーは、その苦みやクセを抑えるために甘いミルクと混ぜて飲みます。

そんな”ロブスタ種”に対し、味や香りの良い種類を”アラビカ種”といいます。

しかし、”アラビカ種”は味は良いものの、品質を保つことが難しいというのが特徴です。
ベトナム産の”アラビカ種”も、なかなか品質を安定して保つことができていなかったのですが、近年、品質の良い珈琲豆が出てきました。
それが、エバーグリーンSC18です。

エバーグリーンSC18は、欠点豆が少なく、豆は大粒です。
クセは無く、バランスの良い品種ですので、比較的飲みやすい珈琲とされています。

焙煎手順

ハンドピックで欠点豆を取り除く

欠点豆というのは、通常の豆と異なった形や、色の黒い豆などを指します。
そういった欠点豆が混ざっていると、雑味が出たり、色が悪くなったりします。

焙煎前にハンドピックというほんのひと手間を加えるだけで、より美味しい自家焙煎珈琲を楽しむことができます。
ポイントは、普通の豆と見た目が違うかどうか。
ちなみに、エバーグリーンは欠点豆が少ない品種ということもあり、あまり欠点豆は見られませんでした。

ホームロースターRT-01で焙煎する

焙煎は以下の手順で行います。
1. 生豆の量を計る(40~60g)
2. 生豆本体へ入れる
3. 電源を入れ、MEDI or DARKを押す
(MEDIは酸味と苦みを味わえるハイロースト)
(DARKはコクと深い苦みを味わえるシティロースト)
4. 約20分で焙煎→冷却完了
5. 焙煎豆を取り出し、容器等へ

左がDARK、右がMEDI
DARKは若干色が濃く、MEDIはきれいな茶色です。

ぺーバードリップで淹れる

蒸らし中の写真です。この豆の膨らみが新鮮な証拠。これを確実に味わえるのも自家焙煎ならではです。

ベトナム産「エバーグリーンSC18」の味わい

MEDI(中煎り)

焙煎直後は、香ばしい香りの中に、ツンとさす苦みと爽やかな酸味を感じられます。
3日ほど経つと飲み頃となり、ツンとさす苦みはやわらぎ、爽やかな酸味が一層引き立ちます。下にそっと残る酸味は、甘酸っぱいチェリーのようなフルーティーな味わい。
そんな味わいを感じながらも、クセは無く、スッキリとした後味で爽やかな心地よさを感じられました。スッキリとストレートで飲みたい方におすすめです。

DARK(深煎り)

焙煎直後は、香ばしい香り。それでありながらもコクのある苦み。酸味はほとんど感じられません。
飲み頃になると、コクのある苦みは深みを増して、飲みごたえ十分な味わい。しかしながら、その苦みの中にも、そっと抜ける香りは軽やかであり、クセも少なく安定した味になりました。存在感はしっかりとあるので、ストレートはもちろん、ミルクや砂糖などを入れるという楽しみ方もできます。

まとめ

エバーグリーンSC18は、価格も安く設定されており、味も品質もバランスが良いので、自家焙煎をこれから始める方にもおすすめです。
是非、ご参考ください。

Kubo

Kubo

勤務していた喫茶店は自家焙煎の店舗であり、試飲をしてレビューをしておりました。
自らもイベントで自家焙煎珈琲の出店や珈琲教室の講師もしておりました。

【経歴】
 喫茶店勤務の後、移動カフェを開業
 自家焙煎珈琲をイベントで出店しておりました。
 現在は、プロコーチおよびWebライターとして活動中