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キューバ産クリスタルマウンテンを自家焙煎レビュー

  • 投稿日:2020.05.13

今回はキューバ産の高級コーヒー豆、クリスタルマウンテンを
ホームロースターRT-1で自家焙煎しました。
クリスタルマウンテンの特徴や、自家焙煎コーヒーの味をレビューしていきます。

クリスタルマウンテンはどんなコーヒー豆?

カリブ海に浮かぶ熱帯の島国、キューバはコーヒーの生産が盛んな国。
さっぱりとして飲みやすく、日本でも人気の産地です。
クリスタルマウンテンは、キューバの生産するコーヒー豆のうち、わずか3~4%を占める希少なコーヒー。
バランスの取れた味わいと芳醇な香りが評判で、別名「褐色の神酒」とも呼ばれています。

豆の外観は?

豆はとても大粒で存在感があります。
欠点豆は10%未満と少なく、目立つものを取り除けば充分でした。
大きい豆はフライパンや手網による焙煎だと煎りムラが出やすいですが、ホームロースターRT-01ならその心配もありません。

自家焙煎後の豆の状態は?

実際にホームロースターRT-01で自家焙煎してみました。

MIDI(中深煎り)ではハイローストほどに、DARK(深煎り)ではフルシティローストほどになりました。
ほかの豆と比べてサイズが大きいので、焙煎は浅めです。
豆を挽くとほのかに甘い香ばしい香りが漂ってきて、期待に胸が膨らみます。

クリスタルマウンテンの味と感想

焙煎後1日寝かせたクリスタルマウンテンを試飲してみました。
抽出方法はペーパードリップで、下記の手順・条件で抽出しています。

・条件
お湯…90~95℃のカルキ抜きした水道水160㏄
コーヒー豆…16gを中細挽き
抽出方法…ハリオ式ドリッパーを使ったハンドドリップ
・手順
1)カップにお湯を注ぎ、温める
2)カップのお湯を捨てる
3)ハリオ式ドリッパーにフィルターとコーヒー豆入れ、カップにセット
4)約20㏄のお湯をコーヒー粉全体に掛け、30秒蒸らす
5)「の」の字を書くようにゆっくり残りのお湯(140cc)を入れて抽出

MIDI(中深煎り)で自家焙煎したクリスタルマウンテンの味わい

MIDIで焙煎したクリスタルマウンテンの印象は「甘いコーヒー」です。
カップに顔を近づけると、甘さの混ざったコーヒーの良い香りが鼻を抜けます。
口に含むと、まろやかな口当たりに優しい酸味。
そして後味に強い甘みを感じます。
コーヒーの甘みは繊細で感じにくいのですが、クリスタルマウンテンはハッキリと分かるくらい甘みがあります。

コクが程よくあるものの、すっきりとした味わいで飲みやすいコーヒーです。
香り高く味のバランスも良く、高級豆といわれるにふさわしい味わいと言えるでしょう。

DARK(深煎り)で自家焙煎したクリスタルマウンテンの味わい

甘い香りにスパイスのような香ばしさが混ざり、芳醇な香りを楽しめます。
なめらかな口当たりと上品な味わいは変わらず、苦みとコクが増加。
特徴的な後味の甘みは感じるものの、MIDIよりは弱めです。
MIDIと比べると酸味と甘みが減り、苦みとコクが増しています。

ただ、ほかの豆と比べると味の変化は控えめです。
MIDIで味が軽すぎて物足りない方は、DARKで焙煎すると丁度良いかもしれません。

まとめ

クリスタルマウンテンは香り高く、甘みが特徴的なコーヒー豆でした。
さっぱりとして飲みやすく、幅広くおすすめできます。
「コーヒーの甘みってどんな感じ?」と疑問に思う方は、ぜひお試しください。
あたらしい味の体験に、もっとコーヒーが好きになると思いますよ。

杉本 直哉

杉本 直哉

コーヒーが好きが高じて喫茶探しや自家焙煎に手を出しているWEBライター。
毎日ハンドドリップでコーヒーを煎れ、おいしさを引き出すため試行錯誤しています。
コーヒーの味の確認や飲み比べでは、
焙煎や抽出条件を合わせて豆ごとの美味しさを感じられるようにしています。