エルサルバドル産「ゴビアド農園」の特徴
”メソアメリカ生物回廊”という地帯。
別名”鳥の楽園”とも呼ばれており、
この地域にしか生存しない数百種の鳥が存在しています。
その地帯の一部にある「ゴビアド農園」は、
エルサルバドルが力を入れて保護してきた森の中心部に位置しています。
そこは、約60%が日陰で覆われていて、
照り付ける太陽光から珈琲豆を保護するだけでなく、
じっくりと均等に豆が成熟する環境を作っています。
「ゴビアド農園」は、比較的緑色が強く、小ぶりです。
そのため、豆に含まれる水分も少なく、
コクというよりは香りを楽しむことができる、そんな珈琲豆です。
香りを楽しむため、おすすめの焙煎度はハイローストです。
ゴビアド農園の生豆
焙煎手順
ハンドピックで欠点豆を取り除く
欠点豆というのは、通常の豆と異なった形や、色の黒い豆などを指します。
そういった欠点豆が混ざっていると、雑味が出たり、色が悪くなったりします。
焙煎前にハンドピックというほんのひと手間を加えるだけで、
より美味しい自家焙煎珈琲を楽しむことができます。
ポイントは、普通の豆と見た目が違うかどうか。
「ゴビアド農園」は割合としては欠点豆が10%程度含まれていました。
ホームロースターRT-01で焙煎する
焙煎は以下の手順で行います。
1.生豆の量を計る(40~60g)
2.生豆本体へ入れる
3.電源を入れ、MEDI or DARKを押す
(MEDIは酸味と苦みを味わえるハイロースト)
(DARKはコクと深い苦みを味わえるシティロースト)
4.約20分で焙煎→冷却完了
5.焙煎豆を取り出し、容器等へ
MEDI
DARK
どちらも焙煎後の香りが非常に良い仕上がりです。
ぺーバードリップで淹れる
今回は、中細挽きで淹れました。
(写真はMEDI)
〇ポイント
ガスの通り道を作るためにも、蒸らしは重要です。
この蒸らしが不十分だと、ガスの通り道がなく、
珈琲豆表面から噴き出してしまい、雑味のもととなります。
はじめは少しずつお湯を垂らして、全体に行き渡るようにします。
全体に行き渡らないと、ガスの通り道が作られないので、注意が必要です。
そして、この豆の膨らみを楽しめるのも自家焙煎ならではですね。
蒸らしが終われば、中心から”の”の字を書くようにゆっくりと注いでいきましょう。
その後は、全体に行き渡るよう注いでいきます。
淹れ終わりました。
MEDI
香りがとても良く、バランスも整っており、とげの無い味わいです。
酸味も控え目で、軽やかな香りが鼻を通り、時折、フルーティな香りを感じられます。
個性的というよりは、クセが無く、バランスの良いまとまった味わいですので、
初心者の方や珈琲が苦手の方にも美味しく味わっていただけるのではないでしょうか。
DARK
MEDIと同様、珈琲ならではのとても良い香りが際立ちます。
しっかりとした苦みを感じながらも、後味はすっきりしており、
いわばライトボディのような軽やかさがあります。
酸味は目立たないので、酸味が苦手な方でも楽しめる味わいです。
また、砂糖やミルクを混ぜても存在感は消えず、美味しく飲める珈琲です。
まとめ
エルサルバドル「ゴビアド農園」は、
バランスが整った珈琲であり、香りも良いので、
多くの方に好まれる珈琲豆でしょう。
自家焙煎を楽しむ一杯としてもおすすめです。
是非、ご参考ください。
Kubo
勤務していた喫茶店は自家焙煎の店舗であり、試飲をしてレビューをしておりました。
自らもイベントで自家焙煎珈琲の出店や珈琲教室の講師もしておりました。
【経歴】
喫茶店勤務の後、移動カフェを開業
自家焙煎珈琲をイベントで出店しておりました。
現在は、プロコーチおよびWebライターとして活動中