浅煎りコーヒー焙煎のよくある失敗例
浅煎りコーヒーを自宅で焙煎すると、カフェやコーヒー屋さんの豆と何かが違うと思うのではないでしょうか?自宅で焙煎する場合、焙煎の方法や技術によって、以下のような失敗例が考えられます。
エグ味が感じられる
浅煎りコーヒーのエグ味が強いという場合、しっかり中まで日が通っていないことが考えられます。中まで火が通っていないと、生っぽい、草のようなエグ味が感じられてしまいます。
1ハゼがこない
浅煎りコーヒーを焙煎しようとして、1ハゼがこないというパターンもよく聞きます。焦がさないようにと弱火にし過ぎてしまうと、1ハゼがこずに浅煎りのタイミングを過ぎてしまいます。
水抜きがうまくいかない
水抜きがうまくできていないと、渋味や酸味の強いコーヒーになってしまいます。火加減や豆の形・サイズ、手網の振り方など、要因はさまざま考えられます。
おいしい浅煎りコーヒー焙煎4つのコツ
おいしい浅煎りコーヒーを焙煎するコツとしては、以下の4つが挙げられます。実際、コーヒー屋の私が試行錯誤して気付いた点でもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
浅煎り向きの豆を使う
そもそも、コーヒー豆には浅煎りに向いているものと、向いていないものがあります。浅煎りコーヒーに向いているのは、比較的含水量の少ない「エチオピアモカ」などです。
生豆は水洗いしない
チャフの飛散を防ぐために水洗いをするケースがありますが、浅煎りには向きません。火が全体に均一に入りやすいように、乾燥した状態のコーヒー豆を使うのがおすすめです。
じっくり水抜きをする
1ハゼまでは、なるべく弱火でじっくり水抜きをします。中心に火が入らず芯残りのコーヒーになると、渋味やエグ味の原因となります。10〜15分ほどで1ハゼがくるように調整しましょう。
正しいタイミングで止める
浅煎りは、1ハゼ前〜1ハゼピークまでのライトロースト・シナモンローストを指すのが一般的です。1ハゼを過ぎると苦味が出てくるので、下記のタイミング煎り止めしましょう。
焙煎の段階 | 味わい | 煎り止めのタイミング | ライトロースト | 酸味が強く、苦味はほとんどない。 | 1ハゼの前 |
---|---|---|
シナモンロースト | 豆の特徴的な酸味を感じられる。苦味はあまりない。 | 1ハゼのピーク |
▽出店:
丸山健太郎「珈琲完全バイブル」
ライソンホームロースターで浅煎り焙煎
ライソンホームロースターRT-02は、浅煎りに対応した珍しい家庭用焙煎機です。難しい操作や専門的な知識要らずで、ボタン操作だけでおいしい浅煎りコーヒーを焙煎できます。
コツ要らずで簡単に
ライソンホームロースターでは、ボタンを押すだけで焙煎することができます。浅煎りの焙煎度で止めるためには、裏コマンドを入力する必要があります(RT-02のみ対応)。
【裏コマンド】
1. 「MEDI」モードで焙煎開始
2. 1ハゼの段階で、もう一度「MEDI」を押して焙煎をストップ
3. 「MEDI」「DARK」を1秒同時押しして冷却
飲んでみた感想
ライソンホームロースターRT-02で焙煎した浅煎りコーヒーを、実際にドリップして飲んでみました。嫌な渋味やエグ味は感じられず、すっきりと飲める味わいです。
もちろん、浅煎り専門店のコーヒーには劣りますが、十分おいしくいただけます。家庭でこの味が簡単に再現できるのは、コーヒー好きにとってはたまりません。
焙煎のコツを掴んで自宅で浅煎りコーヒーを
浅煎りコーヒーを焙煎するには、いくつか守った方が良いコツがあります。ただ、コツを押さえれば自宅でおいしい浅煎りコーヒーを焙煎することは可能です。
より手軽に、おいしい浅煎りコーヒーを焙煎したいという方には、ライソンホームロースターRT-02がおすすめです。以下の記事でも詳しく紹介していますので、こちらも合わせて参考にしてください。
今野直倫
放浪のバリスタ兼WEBライター。
JSFCAコーヒーソムリエ・食品衛生責任者・飲食営業許可取得。
全国各地でカフェを開催。
自家焙煎のコーヒーを焼きたて、挽きたて、淹れたてにこだわって、
お客さんの目の前で一杯一杯ハンドドリップ抽出。
コーヒーの知見を活かしてWEBライターとしても活動中。
自家焙煎やお家カフェの楽しみ方や、役に立つコーヒーの知識をお届けします。