インドネシア産「ワハナ農園コピ・ルアック」の特徴
インドネシア産「ワハナ農園コピ・ルアック」は、その特殊な製法で数が取れないこともあり、高値で取引されている高級豆です。
「コピ・ルアック」の「コピ」はコーヒー、「ルアック」はジャコウネコ科の動物の名でスマトラ島ではムサンとも呼ばれています。そのルアックがコーヒーチェリーを食べ、その排泄物から残った豆の部分を取り出し洗ったものです。
正規の珈琲豆は、統治していたオランダが持って帰ってしまうので、現地の人が仕方なく飲んでいましたが、それを見たオランダ人が飲んで「なんだ、この香りは?」ということで、
ヨーロッパに持ち帰り、大人気になりました。
ルアックの腸内の消化酵素の働きや腸内細菌による発酵によって、コーヒー豆本来の味わいに複雑な味わいや香りをもたらすと言われています。
ワハナ農園コピ・ルアックの生豆
焙煎手順
ハンドピックで欠点豆を取り除く
欠点豆というのは、通常の豆と異なった形や、色の黒い豆などを指します。
そういった欠点豆が混ざっていると、雑味が出たり、色が悪くなったりします。
焙煎前にハンドピックというほんのひと手間を加えるだけで、より美味しい自家焙煎珈琲を楽しむことができます。
ポイントは、普通の豆と見た目が違うかどうか。
直感的に選別していくと楽にできますよ。
手順とポイントを紹介します。
① 暗めの場所に豆を広げて、三分割にする
② 形や色の違う豆をピックアップする
※両手でリズムよくするとやりやすいです
※抜き取った豆です。
左から、ピーベリー・エレファントビーンズ/貝殻豆
ホームロースターRT-01で焙煎する
焙煎は以下の手順で行います。
1. 生豆の量を計る(40~60g)
2. 生豆本体へ入れる
3. 電源を入れ、MEDI or DARKを押す
(MEDIは酸味と苦みを味わえるハイロースト)
(DARKはコクと深い苦みを味わえるシティロースト)
4. 約20分で焙煎→冷却完了
5. 焙煎豆を取り出し、容器等へ
焙煎後、チャフを除去する
焙煎後、保存容器に移す前にザル等で薄皮(チャフ)を落とすと良いです。
薄皮(チャフ)は雑味や色味を落とす原因になるので、ある程度は除去しておきたいですね。
お好みによっては、少し残しておくのも良いと思います。
MEDI
MEDIの設定で焙煎したワハナ農園コピ・ルアックはこれくらいの色合いになります。
DARK
DARKの設定で焙煎したワハナ農園コピ・ルアックはこれくらいの色合いになります。
焙煎後はとても良い香りが辺りを包み込みます。
この香ばしい香りも自家焙煎だからこそ味わえる醍醐味ですね。
ぺーバードリップで淹れる
中細挽きで淹れました。
(写真はMEDI)
挽いた瞬間、とても良い香りがします。
〇ポイント
ガスの通り道を作るためにも、蒸らしは重要です。
この蒸らしが不十分だと、ガスの通り道がなく、珈琲豆表面から噴き出してしまい、雑味のもととなります。
はじめは少しずつお湯を垂らして、全体に行き渡るようにします。
全体に行き渡らないと、ガスの通り道が作られないので、注意が必要です。
蒸らしのために全体を湿らせた状態
豆の膨らみが、新鮮な豆の証拠。
自家焙煎ならではの楽しみですね。
中心から”の”の字を書くように注ぐ
蒸らしが終われば、中心から”の”の字を書くようにゆっくりと注いでいきましょう。
その後は、全体に行き渡るよう注ぐ
ドリップ完了
インドネシア産「ワハナ農園コピ・ルアック」の味わい
MEDI
甘くてとても良い香りがします。
コクがあり、まろやかな味わい。
そして、軽い苦みとほのかにフルーティな酸味を楽しめます。
クセが無く、バランスも非常に良いため、その上品な香りが一層際立っています。
DARK
花のようなとても良い香りがします。
そのコクとまろやかさから、飲みごたえのある味わいです。
酸味はほぼ感じられず、苦みもすっきりとしており、飲みやすいです。
バランスが非常に良く、純粋に美味しいと感じる珈琲です。
まとめ
インドネシア産「ワハナ農園コピ・ルアック」は、花のような上品な香りを楽しめ、コクとまろやかさ、そしてバランスも良いため、純粋に美味しく飲める珈琲です。
高級豆ではありますが、自家焙煎をするならば一度は体験してみてはいかがでしょうか。
是非、ご参考ください。
Kubo
勤務していた喫茶店は自家焙煎の店舗であり、試飲をしてレビューをしておりました。
自らもイベントで自家焙煎珈琲の出店や珈琲教室の講師もしておりました。
【経歴】
喫茶店勤務の後、移動カフェを開業
自家焙煎珈琲をイベントで出店しておりました。
現在は、プロコーチおよびWebライターとして活動中